バタバタバタ
どういう事だ。。。
独立したては仕事がなく、ゆっくりと自分と向き合うのではないか。。
以前所属していた事務所から下請けという形で仕事をもらっているからか、毎日がバタバタと過ぎていきます。
一人で事務所を運営するという事は、仕事だけでなく色々と雑務がついて周り、本当にバタバタしています。
改修の現場は規模がまぁまぁ大きいからか、定例後の宿題は多めで、小さな現場は細かな納まりにこだわりたいから、現場打合せが増える。
雇われていた頃よりも忙しい気がする。。
という訳で、最近の現場の写真をアップします。
まずは、大規模改修。
こんなに壊していいのかというくらい壊して綺麗にします。
そして、目玉のルーバーはモックアップで確認しました。
原寸大模型です。
重機が手配できなかった為、残念ながら立ててくれませんでした。。
子育て支援センターは、内部の天井が貼り上がってます。
大工の腕が良すぎて、ボード専門の内装屋に見せてあげたくなります。
ちなみに近所には、隈研吾設計の小さな建物があります。
負けてられるか!!
といつも思っています。
その他に、細かな仕事を知り合いから頼まれ、なんだかんだ忙しくさせてもらっています。
早く自分の事務所での仕事がしたいと思いながら、少しずつ独立した事を広めていっています。
コロナがあるから、挨拶回りを少し控え気味ですが、少しずつ行ってます。
忙しい中の休日の一コマ。
外部の大庇下の空間はとても心地が良いです。
自分を信じて、高さを抑えてよかった!
でも、大きい車が来た時は、いつもドキドキです。。。
天井の高さだけで、空間の質が変わるから、面白いけど、最後まで悩み続けるしかないの建築ですね!
多分、VRでも空間の質は読み取れないんじゃないかなと思っています。
経験の積み重ねが豊かな空間を生み出すので、これからの設計にも自宅の良い空間は生かしていきます。
自分の良いと思っている環境で育つ息子たちが成長して、建築やったら一瞬で抜かれるんだろうなと思います。。。
それが、人生の繋がりってやつですね!
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定期講習
今日は一級建築士の定期講習でした。
一級建築士で業務をする場合は3年に一度、朝9時から夕方5時くらいまでの講習を受けなければなりません。
今回はコロナの影響で、本来ならば3月に受けるはずだった講習がようやく開催された為、受講してきました。
内容は法改正のことや、倫理的なこと、新しい技術のこと等々。
3年前に受けたときは、6年前に受けた時からあまり変わっていないなという印象だったのですが、今回は内容がだいぶ違うなと感じました。
実務上も感じていましたが、この3年間で建築業界は大きく変わった様です。
法規に関しても、既存建物を利用した増築や用途変更に対応できる様な法が整備されたり、建物は木造がすごい勢いで増えてきたり、省エネに関して厳しくなったり等々。
社会的な問題を解決していく為に、色々と整備されている様です。
世の中的には素晴らしい事で、どんどん進めていくべき事だと思います。
しかし、変わることが多くなる程、学ぶ事が増える為、結構大変です。
実際、設計をしていると、新しい材料も増えてきたり、新しい技術も増えてきたりと、学ぶ事しかない様な状況が続きます。
そこに、この法改正などが加わってくると、当然知っていなければいけない知識が膨大な量になります。。
試験に合格した時には、やっと勉強地獄から解放される!と思っていたのに、勉強地獄はずっと続く様です。。。
あと、ようやく名刺ができました。
とにかく名前を覚えてもらうために、名前大きめです。
偶然にも、名刺と同時に事務所登録が完了したという通知も届き、ようやく本格的に業務ができる体制が整いました。
監理の仕事ばかりなので、設計がしたい今日この頃。。。
講習中も、休憩時間にスケッチ書いてました。
なんだか良いものできそうです。(施主がいればですが。。)
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完成しました
前回の記事で書いた机が完成しました。
作業スペースがとても広い為、便利です。
いくらでも物を置くスペースがある為、油断するとチェック用書類で埋もれてしまいそうです。
なるべく、綺麗に整頓する事を心がけて使っていきたいと思います。
ちなみにラワンランバーの木口は1mm厚のヒノキを貼りました。
模型で使ったりする材料なので、カッターで切れるし、ボンドで貼れるという、便利な材料です。
模型しか作ったことのない素人にはうってつけですね。
唯一の難点は天板の規格サイズが1820mm、ヒノキの規格サイズが900mmと微妙に合いません。
そこで、購入するときに何本も並べて、なるべく木目がつながる様にしました。
※建築の現場でいう展開検査ってやつです。
近くで見ない限りは中々綺麗に仕上がったと思います。
近くで見なければですが。。
使ってみた感想としては、ラワンでも特に問題ないかなというのが率直な感想です。
多少たわみがありますが、裏面に補強でも入れれば問題ないと思います。
表面も塗装してしまえば、ささくれなどは特に出てこないと思います。
ただ、塗装して乾燥したあとに、ペーパーをかけないと表面が滑らかになりませんでした。
IKEAの脚は、組立も簡単で見た目もすごくいいと思います。
固定せずに載せるだけという製品なので、別途天板と脚を固定する必要はあると思いますが、普通の使い方であれば、固定しなくても使っていけそうです。
こんな感じで、素人の机製作が完了しました。
仕事のスペースとしてこれから随時改良していきたいと思います!
本当は、現場で製作したリノリウムの天板が欲しかったな。。。
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造っています
自宅で仕事をするようになって、約3ヶ月。
実は妻の仕事部屋を間借りしていました。
コロナの影響で、使われなかった妻の仕事部屋。
コロナが落ち着いてきたことにより、どうやらまた使い始める様です。。。
そこで、将来主寝室として使う部屋が空いている為、その部屋を仕事部屋とすることにしました。
当初の予定では、妻の仕事部屋を共同で使う予定だった為、主寝室は仕事を想定した作りにはしていませんでした。
机の配置や照明計画も仕事をする様には検討していない部屋です。
さて、どうしようか。。。
とにかく、机を何とかしなければと思い、色々と悩み苦しみ、調べ尽くした結果、造ることにしました。
造ると言っても、製作用の道具が全然揃っていない環境でいかに安く造るかという事を考え抜いた結果、天板はラワンランバーを塗装して、机の脚はIKEAで購入することにしました。
正直、天板はせめてシナランバーにしたいところでしたが、安さにひかれてラワンにしました。
きっと塗装すれば大丈夫!
そう自分に言い聞かせて、ジョイフル本田で購入andカット!
そして、つや消しの水性塗料で塗装した結果、特大の天板が完成しました。
ちなみに塗装していない部分は、塗装した特大のコルクを貼ります。
(コルクは以前担当した現場で取り寄せ、捨てる予定だったものをもらいました。)
コルクを貼る理由としては、カッターマットの代わりとして使用できないかという実験のためです。
ダメだったら、大人しくA1のカッターマットを買います。
そして、机の脚ですが色々と調べた結果、IKEAのレールベリという商品が驚くほど安く、見た目が良さそうということが分かった為、オンラインショップで即注文!
6月28日に届く予定ですので、完成したら机の完成写真をアップしたいと思います。
※天板の小口処理をどうするかが決まっていませんが、カッターで切れるもので何とか上手く処理する予定です。
こんな感じで、今の所はカッターくらいしか扱えない素人でも机が造れそうです。
いい世の中になったなぁ。。。
(振り返ると、共同の仕事部屋だったはずなのに、追い出されてしまうとは。。。。)
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板金打合せ
以前の記事で紹介した、小さな建築が上棟しました。
子供の施設ということもあり、出来る限り軒高を抑え、出来る限り小さな子供寄り添える様な建築としています。
組み上がったボリュームを見る限り、とても良い感じで、この時点でよく出来たと思ってしまいます。
そんな中、上棟後早い段階で始まる板金工事の打ち合わせを行いました。
今回の建築は屋根、外壁共にガルバリウム鋼板の縦ハゼ葺です。
ここまで軒高を抑え、コンパクトにしていると板金の納まりが建物のクオリティに直結します。
板金屋さんの腕次第で、建物の良し悪しが決まってしまうと言っても過言ではありません。
そんな重要な役割を担う板金屋さんは、とても若い方でした。
打ち合わせでは、屋根と外壁の縦ハゼを連続させたい事、キャップなどを使わずに納めて欲しい事を伝えると、難しいやできないなどとは一言も言わずに「分かりました。」とだけ返事をいただきました。
これは、上手な板金屋さんだと、直感的に感じた為、仕上がりを楽しみにしていますとだけ伝え、打ち合わせを終えました。
あの、最後の微笑は自信満々の表情だったな。。。
きっと、とても綺麗に納めてくれると思ったので、場合によっては送ろうと思っていた、事例の写真も送らずに、任せることにしました。
多分、以前やった納まりよりも良くなる気がしたので。
今から、板金工事が楽しみで仕方がありません!
綺麗にできたら、また報告します!
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めくるめく装飾の世界 2
先ず初めに、タイルの魅力が存分に伝わらなかったら、表現力の稚拙さによるものです。
実際に見てしまうと、誰もがタイル信者になってしまいそうなくらい魅力的でした。
タイル工場見学会2日目です。
先ず訪れたのは、乾式タイルの工場です。
ここで、簡単に湿式と乾式の違いを説明すると、湿式は粘土のような材料を使用して成形し、乾式はパウダー状の材料を金型に入れてプレスすることで成形します。
製造方法による違いとして、湿式に比べ乾式の方が寸法精度が高いことが特徴です。
1日目に見たタイルとの製造工程の違い、工場の違いはとても面白いものがあり、乾式タイル工場は「工場らしい」という表現が合うところでした。
金型にパウダーが流れ込み、プレスされて次工程に送られていく。
機械化された作業は皆さんが想像する通りの工場です。
工場の中には、タイルの表面に塗る、色調の要となる釉薬の調合を調整している事務室があり、そこでは新しいタイルの他にも、改修工事現場からの要望で、既存に合わせたタイルの製作も行っていました。
こちらの工場でも、どんな色味のものでも、どんな特注品でも対応しますと言っており、技術者の心意気を感じました。
形状から色味まで特注で頼んだら、きっと楽しいんだろうなとワクワクが止まらないまま、最後のタイル工場、LIXILの工場に行きました。
ここで、特注タイルのサンプル、開発中のタイルのサンプルを見せていただく事によって、完全に特注タイルを使いたいという暗示にかかってしまいました。
釉薬の美しさは、本当に美しい装飾という表現が似合います。
こんなタイルを使えたら、なんて素晴らしいんだ!と心が掴まれました。
まんまと策にハマった私は今でもとっても、「特注タイルを使いたい!」と思っています。
しかし、特注タイルを使用する為には300m2という壁があるようです。
300m2以上でなければ、割高になってしまうという現実を突きつけられ、そんなの使える機会は滅多にないじゃん。。。と思いながらがっかりしていると、担当の営業マンはどんなに小さな案件でも見本焼き作るので、相談してくださいと優しいお言葉をかけてくれました。
(安くなるわけではないので、使えないと思いますが。。。)
完全にタイルに魅了されたまま、最後にタイルミュージアムに連れて行かれました。
ここでは、完全にタイルに心を奪われました。
先ずはこちら
これは実は昔のタイルだそうです。
今でもこんなタイルあったら、使ってみたいと思うくらい、いい雰囲気を醸し出しています。
次にこちら
こちらは、昔のドーム天井の部屋を再現したようです。
全てがタイルでできており、息を飲むような美しさです。
タイルミュージアムで各時代のタイルを楽しんだ後は、窯のある広場という、まさに窯を見に行きました。
昔の建築は何故こんなに素敵なんでしょうか?
梁のサイズは大きいのに高さとのバランスが良い為、軽快に見えます。
そして敷地内に版築の建築物があります。
実物を見るのは初めてで、タイルで興奮していたところに版築を発見し、テンションが上がりすぎて、よく分からない写真しか残っていませんでした。
何だか、タイルから脱線し始めたので、最後にタイルミュージアムの宣伝として、親子で体験できる魅力的なものを紹介します。
どろだんごです。
見事に想像を超えてきました。
私の知っているどろだんごはこんな装飾にならないぞと思いながら説明を聞くと粘土で作るようです。
粘土も磨くととても美しく光るみたいです。
ダイヤなんかに負けていませんね!(金額以外は。。)
説明を聞いて、作ってみたい衝動に駆られたのですが、帰る時間と諭され、結局体験はできませんでした。
しかし、このどろだんごは大会まで開催されているようで、機会があればチャレンジしてみたいと思います。
こんな感じで、1泊2日の見学が終わりました。
普段使っている建材も、実際の製作現場を見にいくと印象がガラッと変わります。
カタログから選ぶだけではなく、いろいろな事にチャレンジをしたくなるし、チャレンジする事で、技術が保管されていくということが分かります。
そして、チャレンジすることを楽しみにしている、職人さんがとってもたくさんいるということが、何よりも刺激になりました。
おかげで、最近は職人さんと話すときは、難しいことも突き通します。
何故なら、本当はできる技術を持っているし、難しい事にチャレンジしたいという気持ちを持っているので。
だからと言って、強引にお願いはしないように、バランスをとることが重要だと思っています。
この見学旅行は、本当にたくさんの事を学ぶことができた、素晴らしい体験でした。
恐らく、担当の方は見ていないとは思いますが、この場を借りて改めてお礼を伝えたいと思います。
貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
※ちなみに、この帰りに以前ご紹介した「tonarino」を見に行っています。
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めくるめく装飾の世界 1
書いている記事の内容が、ただの自己主張になっている事に気づき始めた今日この頃。
どんな事を書こうか本気で悩んだ1日。
役に立つ情報か、勢いで書く思いを込めた内容か。。。
こんなことを初めて考え、今回は設計をやっているからこそ体験できた事を書いてみようと思います。
遡ること数ヶ月。
コロナが出る前くらいに、たまたまメーカーの担当者からタイル工場見学のお誘いが来ました。
話を聞くと県内では数人しか行くことが出来ない見学会でした。
タイルというと、カタログをひらけばたくさんの種類のタイルが掲載されており、こだわりを持っていても、LIXILじゃなくて、名古屋モザイクを選んだり、マニアックな人は国代耐火や織部製陶を選んだりといった具合かなと思います。
ちなみに私はそんな感じでした。
国代耐火に見たことのないタイルを持ってきてもらって、現場で更に詰めていくということで満足していたし、それ以上のことは考えていませんでした。
しかし、LIXILの担当者から、タイルの見本焼きをつくり工場検査を行い現場に納品する。
そんなことが結構な頻度で行われているようなことを聞き、工場見学のお誘いを受けたので、是非行きたい!!とお願いして参加させていただきました。
これまで、タイルの製作工程を見たこともなかった私は、工場見学を純粋に楽しもうと考えていました。(外壁に大量のタイルを使った時も、仕事に忙殺され工場検査なんて行けませんでした。。。)
最初に見たのは湿式タイルを製作している工場です。
説明するととても長くなるので特徴だけ書くと、還元焼成は色むらの激しくその場限りの色合いのタイルができます。
酸化焼成は色むらがない為、求めている色のタイルができます。
これさえ覚えておけば、見本焼きを頼む時はバッチリです。
そして、恐らく使いたくなるのは還元焼成のタイルだと思います。
色むらのあるクラフト感、そして、その時のタイル職人の感覚と情熱が表れてくるようなタイルが出来上がってきます。
あぁ、使ってみたい。。。
何より説明を聞いているだけで、タイル職人の仕事に対するプライドが伝わってくる。。
カタログにのるタイルでも、素晴らしいタイルがありますが、その時の建築に合うタイルを焼くって、とても素敵ですよね。
そして、無理難題を実に楽しそうに、締め切り間際までタイルの製作に取り組む職人の姿を見ると、この技術は後世まで残す必要があるのではないかと思えてきます。
(残ってくれれば、意匠設計に携わる人たちは、わがままを言い続けることができますし。)
カタログからは見えてこない、こんな世界。
こだわりを持った職人魂を伝えねば!と心に誓い1日目が終了しました。
※実は1泊2日の見学旅行だったので、次回に続きます。
工場事務所棟のタイルがカッコ良すぎます!!
(結局思ったことを書いただけでした。。。)
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