ケンチク

牛久大仏に見守られながら一級建築士やってます。

素敵な技術

先日の現場で用意されていた化粧材です。

f:id:n-arc-office:20200802111456j:plain

化粧材1

別々の素材を一つに見えるようにくっつけています。

断面を見るとこんな感じ。

f:id:n-arc-office:20200802111556j:plain

断面

これを同じ材料でやると、本当に一体の材料に見えるようです。

 

この現場の大工さんは本当に上手です。

何も言わなくても、綺麗に見えるように納めてくれます。

サッシの枠も何も打合せをしていませんでしたが、シャクってくれました。

f:id:n-arc-office:20200802111833j:plain

サッシ枠

写真では分かりにくいかもしれませんが、サッシのアングル(金属の部分)の形に合わせて、木枠を加工してくれています。

大体、打合せか図面で指定しなければやってくれないのですが、打合せもなく加工してくれていました。

 

こういった技術がこれからも継承されていけばいいなと思いながら、いつも細かな納まりの図面を書きます。

やってくれるかどうかは、その現場次第ですが、一生懸命伝えて、上手に納ったら職人さんを称えてあげて、なるべく新しいことや綺麗になるだろうことにチャレンジする現場の雰囲気を作っていけらいいなと思いながら現場監理をしています。

 

なるべく、フラットな環境でお互いを尊重し合いながら、話し合って建築が出来ていく。

そんな現場が理想です。

 

とはいえ、独立をしたので、これから先は教えることや、伝えることが大事になってくることが多々あるだろうと思っています。

 

相談ではなく、教えること・伝えること。

 

この力を鍛えるために、資格学校の製図の講師をはじめました。

10月の一級建築士試験までの補助的な立場ですが。。

 

試験までの間は、休み無しにはなりますが、生徒の為にも、自分の為にも一生懸命やっていこうと思います。

 

take