ケンチク

牛久大仏に見守られながら一級建築士やってます。

無いことと在ること

何も無い空間は気持ちが良い。

ダイレクトに自然を感じ取ることができるから。

 

何かが在る空間は楽しい。

そこに存在するものを利用して場を作ることができるから。

 

空っぽになる時間と、想像力を掻き立てて何かを生み出す時間。

 

今はネットで全ての距離がゼロになる時代。

いつでも何処でも、プライベートな場になるし、誰かと交流することができる。

直接会う必要もないのでは無いかと感じることは多々あったけど、それが寂しい感じがして、建築で交流の場を作れないかと考え続けてきた。

自分で自分に課した独立するための条件はその考えがずっとブレないことだった。

 

偶然にも独立準備中に、こんな世の中になり、改めて考える部分があった。

オンラインの技術が発展し、これからさらに在宅やオンラインでの交流の発展が加速していくと思う。

それでも、やはり人に会うということは大事なことだと思う。

約束をして、その日を待ち望み、どんな話をするか、何処に行くかを考えながら、人に会いにいく。

その過程は、無意識のうちに楽しいことを想像するという行為を行なっている。

想像を止めないことが、生きていく上で重要じゃ無いかと思っている。

疲れ果てるときはあるけれど、考えて想像し続けることで、新しいことが見えてくる気がするし、すごく楽しい時間だと思っている。

 

昨日の夜、子供が数字の勉強をしていたので、横で見ていたら「パパは新しい家の図面書いて」と言われたので、何となく考え始めた。

子供が数字の勉強が終わったことに気づくことなく書き続けた。

そして、子供に怒られた。

結局、想像することってすごく楽しくて、人に会うことは勝手に想像する時間がついてくる。

これってすごく魅力的だと思うし、そんな時間をどんどん増やせたほうが良いと思っている。

 

玄関先のちょっとした交流する場だったり、誰かを呼びたくなるリビングだったり、絶景スポットと言ってもおかしく無い場があったり、あとは、もちろんボーッとできる場も。

人と人を繋いだり、人と自然を繋いだり、人と想像という空想の場を繋いだり。。

独立してやっていく以上は、必ずそんな建築にしたい思っている。

 

真面目なことを書きましたが、飲んでないと直接話すことが出来ないような恥ずかしワードたっぷりでした。

口下手って、話すより考えることが多いので、こんな事考えてますよっていうのも、こんな場だと発信出来てしまう。

 

寂しいけど、ネットやっぱすごいな。。

 

f:id:n-arc-office:20200511194701j:plain

 

写真は心をオフにしたときに撮った写真です。

哀愁漂う歳になったのかな。。。

 

take